フォワーダーの役割
フォワーダーとは、キャリア(船会社、航空機)と荷主(荷物を輸送したい人)との間に入り、輸送スペースを販売する業者です。フォワーダーは、キャリアと卸価格で輸送スペースを提供してもらい、それを荷主に再販することで手数料を得ます。
- キャリア=船会社や飛行機会社
- 荷主=荷物の輸送を希望する会社(人)
- フォワーダー=キャリアと荷主の間に入り輸送スペースを販売
フォワーダーの免許
フォワーダー業を営むには、第一種利用運送事業の免許が必要です。その為、無免許で運営ができる輸入代行よりも事業としてしっかり運営している所が多いです。
メリット(強み)とデメリット
一見すると、フォワーダーを通して契約すると余計な費用がかかりそうです。なぜ、荷主は、フォワーダーと契約するのでしょうか? それを理解するために、フォワーダーを使うメリットとデメリットをご紹介します。
デメリット
- フォワーダーにより価格競争力やスペース確保力に違いがある
- フォワーダーの得手・不得手分野の見極めが難しい。
- 依頼を断られる可能性もあり
- 担当者の実力にも影響される
- 基本、輸送部分以外は何も支援しない。
最も大きなデメリットは、フォワーダー毎に違いがある価格競争力やスペース確保力を判断できない点です。会社四季報のように外部から、フォワーダーの実力を判断することができないため、どうしてもトライアンドエラーや紹介等に頼らざる負えない部分があります。
また、フォワーダー自体に力があっても、そのフォワーダーで働く担当者(従業員)の実力がないこともあります。この場合の実力とは、イレギュラーが発生したときの対応力や判断力です。通常では何も問題が無い。イレギュラーになると全くアテにならない担当者も多いです。
メリット
- 船会社に相手にされない小規模事業者でも依頼ができる
- 船会社が倒産したときの緩衝的な機能もある。
- 価格競争力やイレギュラー対応力が高い業者を利用すれば、キャリアと直接契約するよりも有利な価格で国際輸送ができる。
なぜ、荷主はフォワーダーを使うべき?
直接契約の方が安いと思いがちです。しかし、国際輸送では、フォワーダーを通して契約した方が安い場合が多いです。これは、キャリアがフォワーダーに対して割安な価格を提示する為です。
例えば、月間で多くて数本の荷主さんと、月間で数百本必要とするフォワーダーと比較して、キャリアにとってどちらがお得意様なのか?を考えらればわかります。日常生活における旅行でも、個人旅行よりも大手旅行代理店経由の方が安いですね? この理屈と同じです。
少なくても月間で数十本単位でコンテナ輸送を必要としない限り、フォワーダー経由で輸送した方がメリットが大きいと言えるでしょう。
フォワーダーの探し方
どのようにフォワーダーを探せばいいのでしょうか? 既述の通り、フォワーダーには、得手・不得手な部分があります。路線、貨物、輸送方法など、フォワーダーごとに様々な特徴があります。
荷主さんは、これらフォワーダーの特徴や得手・不得手を理解することで、結果的に、自社にとって有利な輸送契約を引き出せます。MIZUSAKI by HUNADEでは、フォワーダーの口コミを確認できます。ぜひ、この口コミを参考にして最適なフォワーダーを見つけてください!
フォワーダーに依頼する為の3つの準備
フォワーダーは、依頼者により断ることが多いです。特に次の条件に当てはまる方は要注意です。複数のフォワーダーに依頼しても全て断られる可能性があります。
- 法人格がない個人
- 継続性を感じられない案件
- 具体的な貨物情報の記載がない。
- 依頼全体がふわっとしている
などです。つまり、やる気を感じられない人には、非常に冷たいです。依頼をすれば、誰でも応じてくれると考えていると痛い思いをします!逆に、フォワーダーに依頼するときに、次の3つの準備をしておくと、依頼を受けてもらいやすいです。
- リアルタイム口座等を取得している
- 依頼者の属性情報を具体的に明記する
- 見積に必要な情報を網羅していること
見積に必要な情報
見積りに必要な情報とは、次の9つです。
最適なフォワーダーを見つけよう!
海上輸送のフォワーダーの考え方は、旅客輸送の「コードシェア」の原型になった物です。
- 輸送スペースを定量的に販売したいキャリア
- 必要なときに必要な輸送スペースを確保したい荷主
この両者の調整役がフォワーダーです。荷主は、上記関係を正しく理解し、何でも直接契約した方が安くなると考えるべきではないです。荷主は、各フォワーダーの特徴、得手・不得手の分野を理解し、適切なフォワーダーに依頼することが、結果、国際物流の最適化につながります。
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